<芸術村あすなろ創立40周年記念コンサート>“弦楽の調べ”ワークショップはじまる!

コンサート情報

来年1月6日に開催されます<芸術村あすなろ創立40周年記念コンサート>に先立ち、この春よりあすなろ講師陣総出で取り組んでいますワークショップの第3弾"弦楽の調べ”で指導される指揮者と弦楽器奏者の皆さんをご紹介し、それぞれにコメントを寄せて頂きましたので是非ご覧頂きたいと思います。

9月3日より始まったこのコースの内容は、基礎のテクニックに基づく様々な奏法を学び、同時に一人一人の音がより自由に奏で互いの音を呼び合い清新なハーモニーを作り出すアンサンブルを目指します。また混声コーラスやオペラ「白雪姫」のオーケストラ伴奏にも取り組み、総合芸術としての一端を担います。

芸術村あすなろ創立40周年記念コンサート"弦楽の調べ”によせて、先生たちからのコメントをご紹介します。

山本 雄(指揮)

創設間もない頃、あすなろは「音楽教室」と共に「あすなろオペラプロディース」という部署があり、演奏活動を積極的に行っていました。その当時の音楽監督、安部嘉伸先生は“あすなろでオーケストラを持ちたい”とおっしゃっていました。そして“自分たちのオーケストラで自分たちが歌い、演じる自分たちのオペラをつくりたい”の思いを持たれ、それは「アマールと夜の訪問者」や「白雪姫」「ゆきと鬼んべ」「泣いた赤鬼」等のオペラ上演という形で“開花”しました。一方の音楽教室では弦楽器のレッスンがはじまり、ジュニアオーケストラが組織され現在に至っています。 この度の「創立40周年記念コンサート」では、公募した参加者により、コーラス、オーケストラ、オペラの演奏が行われるわけですが、「白雪姫」のオペラでは、オーケストラピットに一般公募の方々、ジュニアオーケストラ、お母さん弦楽アンサンブル、元ジュニアオーケストラ(あすなろのOG、OB)の参加者が入ります。今までピットで演奏していたのは講師やプロの奏者でした。今回のように参加者(生徒)の方々が演奏することは、実は初めてのことなのです。“自分たちのオーケストラで自分たちが歌い、演じる自分たちのオペラをつくりたい”が本当の意味で“結実”するステージになるわけです。 40年の歩みを経て、その道程を振り返りつつ、新たなステージに向かって行けたらと思います。

プロフィール

洗足学園音楽大学音楽学部声楽科卒業。オペラ「アマールと夜の来訪者」カスパール王他、オペラ、コンサート等に出演。また、<フィエスタ・デル・ニーニョ合奏団>をはじめ、オーケストラ、吹奏楽、オペラ等の指揮も手掛ける。芸術村あすなろ講師。


城 健治(ヴァイオリン)

あすなろ40周年記念オーケストラに寄せて! この3年間コロナ禍で、やれてなかった弦楽合奏が復活できたことは、大変喜ばしいことです。曲も、記念演奏会にふさわしい、チャイコフスキーとモーツァルトの名曲ぞろいで、とてもやりがいがあり、楽しみです。

プロフィール

東京藝術大学音楽学部別科ヴァイオリン専攻修了。国立音楽大学器楽学科ヴァイオリン専攻卒業。第25回南日本音楽コンクールヴァイオリンの部優秀賞。毎日新聞主催第31回全日本学生音楽コンクール西部大会ヴァイオリン高校生の部1位など、その他いくつかのコンクールで受賞。ジョイントリサイタル、室内楽、オーケストラ等多数の演奏会に出演。芸術村あすなろ講師。

岡田一樹(チェロ)

弦楽セレナーデやアイネクライネなどは以前あすなろで演奏したことがありますが、白雪姫の伴奏を講師だけでなく皆さんと一緒に演奏するのは初めての試みで、どんなサウンドになるのか今からワクワクしています。 どうぞ楽しんで学んで頂きたいと思います。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

プロフィール

1985年国立音楽大学卒業後、フリーの奏者として東京交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団等の定期公演に出演。また、帝劇ミュージカル「レ·ミゼラブル」「ミス・サイゴン」等に出演。ソプラニスタ岡本知高リサイタル全国ツアー参加。                       1995年岡田音楽教室を開設。現在、シアターオーケストラトーキョーのレギュラーメンバーとして、熊川哲也Kバレエカンパニーの公演等に出演。芸術村あすなろ講師。

磯部夕佳里(ヴァイオリン)

あすなろ40周年おめでとうございます。 記念コンサートにむけて弦楽アンサンブルの練習がスタートしました。 様々な年代、レベルの方々ですが皆さん音楽好きで明るい方ばかりです。基礎練習から始めパート練習、個人指導など曲に合わせたメニューで行なっています。一人で出す音色と音が重なり合うアンサンブルの音色の違いを是非体感して頂きたいです。新しい発見があるかもしれません! 皆さんと一緒に楽しくアンサンブルをやりましょう。

プロフィール

武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ヴァイオリン科卒業。NYミュジックセンター主催チャリティーコンサート出演。神奈川県新人演奏会出演。トリニティカレッジ・ロンドンによるオーディションに最高グレード合格。東京シティフィル賛助演奏者。2011年〜2017年北九州音楽祭管弦楽団員。2016年日伊国交150周年祝祭記念コンサートに出演。芸術村あすなろ講師。

長澤正康(ヴァイオリン)

先ずは“あすなろ40周年”おめでとうございます。(この今の時代貴重な存在と思ってます) 40周年記念演奏にチャイコフスキーのセレナーデ、これは難しい。記念という事で「エイッヤ!」の気合の選曲なのでしょう。それは分かります。しかし初顔合わせの練習では、なんと、色々なテクニックの段階の人の集まりで、私の想定し用意して来た基礎練習課題は的外れのものと、すぐひっこめざるを得ませんでした。けれどもそこに集まった人々の雰囲気は心開かれたもので楽しいものでした。これこそが“あすなろ”の基礎、土壌なのだと得心しました。 一方私の持論は学生の頃から楽器を持ったなら、できれば30、40才の頃にはベートーヴェンのカルテットにチャレンジして欲しい、チャレンジできる所まで行って欲しい。それが私の持論、望みであり父の頃から“あすなろ”に関わってきた今の私の存在意義と思っています。                                    今ある“あすなろ”の土壌の上に花を咲かせるという希望を持てるヴァイオリン教育、弦楽教育を推し進めて行きたいと思っています。

プロフィール

東京芸術大学ヴァイオリン科卒業。芸大講師としてオーケストラ&カルテットを担当。多くの若手演奏家を輩出。またスタジオ録音や「ザ・ベストテン」「NHK紅白歌合戦」などのテレビ収録でコンサートマスターを担当。芸術村あすなろでは長年に渡り技術面、音楽面の指導にあたる。

以上4人の指導陣によるレッスンがこれから年末迄続き実りある成果を得られことを期待しています。