「あすなろお母さんコーラス」は現在メンバーが13名、年齢は80歳後半から40歳代と幅広く、多くの方があすなろ創設当時より40年近くレッスンに通いあすなろと共に歌い続けてきました。年に一度の発表会を目標に研鑽を積み重ね、その集中力は決して若者に引けを取りません。
世界中を危機に陥れた新型コロナの緊急事態宣言が発令され、身の縮む思いで過ごしたこの3年間、しかしコーラスの皆さんは決して怯まず、パート別、時間差でディスタンス確保を厳守してのレッスンが続きました。長い年月歌い続けてきたコーラスの皆さんの紛れもない歴史が強い精神力を培い、社会の動向に気を揉みながら淡々と取り組んで行く姿に何度も勇気を貰いながら、全員で一緒に歌える日を待ち望んでいました。
そんな不安な中で挑んだ今年3月の発表会、本番の歌声はハーモニーもバランスもバッチリ最高の仕上がりで、歌い終わった皆さんの表情にもやり切った充実感が溢れていました。コロナ禍でパート練習中心の稽古が功を奏し、諦めずに取り組んだお母さんたちへのご褒美だったに違いありません。
そして春頃からは全員が同じ空間の中で他のパートに耳を傾け、一緒に歌える幸せを感じながら、漸く通常の練習に戻りつつあります。もっとも猛暑の中でもマスクだけは外せないでいるのですが!( 笑、笑)
来年の発表会に向けてメンデルスゾーンの2重唱、そしてコーラスでもよく取り上げられるyou raise me up “あなたがいてくれる”そしてイタリア歌曲トスティの”最後の歌”を安彦善博先生編曲の3部コーラス、そして沖縄の子守唄をゆっくりとそして丁寧に音取りをしている最中です。
お母さん直伝の”らっきょう”です!!
実は皆さんは”お母さん業”のベテラン揃い、日頃はご家族の健康を気遣い、料理の腕は勿論、梅干しやらっきょう漬け、和裁、洋裁もお手のもの、時々オペレッタの子供たちの衣装作りにも大活躍のお母さんたちなんです!
そしてあすなろ創立40周年を迎える今年、来年1月の記念コンサートへ向けてワークショップにも参加、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」はドイツ語で、ヴェルディのオペラ「ナブッコ」はイタリア語で、東日本大震災から生まれた「群青」の3曲に混声コーラスで取り組むその声の力は、練習を重ねる度に私の心に創造することの喜びを感じさせてくれています。
あすなろの40年の歩みにご自身の歩みを重ねて生きてこられたお母さんさんコーラス、初々しい若者の様に歌に向かい、恥じらいを秘めた少女の様にほのぼのと、今日も明日も歌い続けて欲しいと心から願っています。
是非一度遊びに足を運んでみませんか?
貴女の探していたものが見つかるかもしれません。
あすなろシニアコース一推しの「お母さんさんコーラス」、新しいお仲間大募集中です!
by.安部順子
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