久方ぶりの保育園公演

幼稚園・保育園コンサート

芸術村あすなろでは演奏活動の一環として、学校や幼稚園、保育園、養護老人ホームなどでの演奏活動を行ってきましたが、このところコロナ禍のため途絶えていました。

しかしこの3月、久々に保育園公演が行われました。

場所はJR横浜線古淵駅の直ぐ傍にある古淵保育園。園児数120人のマンモス園です。

当日は幾つかのお教室の可動壁を取り払ってホールに早変わり。一歳から年長さんまでが一同に私たちの演奏を楽しみに集まっていてくれました。

今日のプログラム、先ずは「はらぺこ青虫」の読み聞かせです。大きな絵本に音楽が付きでミニオペレッタの様にお話と歌が進んでいきます。子供たちも大好きなお話なので絵本の世界に魅せられて楽しんでいる様子に、初めて出逢った私たちと子供たちの壁は一度に取り払われていました。

次はソプラノの湯沢円香さんが歌うジブリソング「いつもなんどでも」にピアノとヴァイオリンが伴奏します。生で聴く歌声に合わせて小さな子供たちの体が揺れています。

次はヴァイオリンで「チャールダーシュ」。弦は何本付いていますか?この弓は何の毛からできていますか?など司会者の問いに頭をかしげて考えています。「へーっ!馬!?なるほど4本あるんだ!」みんな納得が行った様子で城 健治さんの弾く音色に聴き入っています。

次は竹の楽器とピアノそしてヴァイオリン。皆んなで合奏する「おもちゃのシンフォニー」たち大小様々な竹の楽器がガラガラ蛇になったり水鳥やカッコーの声になって森の生き物達の合奏が賑やかに演奏されていきました。

さて最後はお待ちかねみんなで歌おうコーナーです。

日頃先生たちと親しんで歌っている曲を選んで子供たちと一緒に歌います。子供たちは待ってましたとばかりに元気な声で歌い出します。「さんぽ」から始まり、「おもちゃのチャチャチャ」「虹の向こうに」「ありがとうの花」など年長さんたちはさすが元気いっぱい。間もなく小学生になる生き生きとした歌声がホール中に響き渡りました。

名残惜しい時間を過ごすし、1時間を越す演奏会は無事終わりました。

みんな其々のお教室に戻りかけた時、1人の女の子がやって来て、「今度いつ来てくれるの?明日来てくれる?」と嬉しい質問をしてくれました。

久し振りに子供たちの純真な感性を実感できた公演となりました。

                                   (音楽監督 安部順子)