タマムシ!?

こども教室

こども教室の野外活動として、6月6日、4年振りに<こどもの杜>に出掛けました。<こどもの杜>は周辺にまだ緑が多く残る横浜市青葉区にあり、社会福祉法人神奈川民間保育園協会の運営による、子供たちが活き活き活動できる環境と設備を整えた施設。1Fはふれあい広場(ウサギ・モルモット・亀・カモなど)、野外炊事場、・2F はあそびの広場(ワンバク砦・砂場・ブランコ・スペースジム・鉄棒・ジャングルジム)・3F ふれあい広場と3つのエリアに分かれた園があり、屋内施設には遊戯室・図書室・食堂兼集会室・調理室・シャワー室・脱衣室・温水プールなどがあります。

 コロナ渦で久しぶりの来園となった<こどもの杜>は、大きい動物たち、ポニー・ブタ・ヤギ・クジャクなどがいなくなって、以前より下草も増え少し寂しい印象はいなめなかったけれど、子供たちは乗り物遊具やすべり台で元気に遊びました。

しばらくしてすべり台を滑って着地した瞬間、一人のお友達が「あっー!!」と声を上げました。視線の先に何やら虫がうごめいていましたが、良く見てみると、なんと“タマムシ”ではありませんか!!

「玉虫色」のあの“タマムシ”です。緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入り、日本の甲虫の中で最も美しいといわれています。死んでも羽の色が変わらないので、法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使われています。また、この虫の色彩が角度や光の加減で変化するため、はっきりとしない物事の例えを「玉虫色」といいます。

首都圏でも残された自然の中で、健気に命を育んでいる生き物がいるんですね!!

ちなみに、直ぐ近くの横浜上麻生道路に沿う鉄町の三叉路に、佐藤春夫「田園の憂鬱由縁の地」の碑が立っています。佐藤春夫は当時の筑都群中里村鉄に住んでこの小説を執筆したそうです。『谷本川越しに見えた丘陵(みたけ台・柿の木台)の森は女人の寝姿のように素晴らしい』と称賛していますが、みたけ台公園と<こどもの杜>はその面影を残しています。

関連記事